2018年1月5日金曜日

テルミンの設計と製作(4)完成

前回までの記事でテルミンの回路が全部できたので、ケースに組み込みました。




タカチのプラスチックケース TW11-5-22を使いました。
アンテナはBNCコネクタで接続するタイプで、取り外し・伸縮可能です。
電源には12V 100mA以上の適当なACアダプタが使えます。スイッチング式だと多かれ少なかれ出力にノイズが乗るので、トランス式のものが必要です。

動作させてみました。



このテルミンはスピーカーを内蔵していないので、外部のアンプを通して動画の右後ろに映っているスピーカーから音を出しています。
最初はエフェクターなしで、36秒頃からディストーション、50秒頃からディレイを入れています。
案外難しく、まだ曲を演奏する段階には至っていません。

アンテナと直列にコイルを入れると演奏しやすくなると聞いたのですが、いろいろなインダクタで実験してみても周波数可変範囲が狭くなるだけで全然演奏しやすくならなかったのでやめました。

最後に、全回路図を載せておきます。
メイン基板で1枚、エフェクター基板で1枚、基板に載っていない部品で1枚の計3枚です。


メイン基板


エフェクター基板

基板外の配線図
音声信号のラインにはトロイダルコアを使ったコモンモードフィルタ、電源ラインには市販のEMIフィルタを入れました。これらがないと、テルミンに繋いだ音声ケーブルや電源ケーブルに手を近づけるだけで微妙に音が変わってしまいます。

もうちょっと回路をブラッシュアップしたいところですが、動作に問題がないのでとりあえずよしとします。
秋葉原の店頭で手に入る部品しか使っていないので、部品の入手に困ることは今のところ無いはずです。ぜひ読者の皆様も作ってみてください。

おわり

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