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2020年12月16日水曜日

2020年9月29日火曜日

Si4734 ポケットラジオの設計と製作 (2) 回路

Si4734ポケットラジオの回路を見ていきます。

まず全回路図です(クリックで拡大)。


部分ごとに解説していきます。

2020年9月8日火曜日

Si4734 ポケットラジオの設計と製作 (1) 概要

 以前の記事で紹介したKT0915自作ラジオは、隠しレジスタを操作してもAMの音が歪みがち・感度もイマイチ…と性能に若干不満が残る状態でした。また、ケースの側板がないので持ち運びに注意を要するという欠点もありました。

そこで、今回は様々な市販ラジオに採用されていることで知られるSilicon LabsのSi473xシリーズのDSPラジオICからSi4734を選び、気軽に持ち運べて市販製品に見劣りしない機能と性能を備えた小型ラジオを製作しました。

2020年5月9日土曜日

KT0915 名刺サイズDSPラジオの製作 (2) 回路

KT0915を使った名刺サイズラジオシリーズ第2回、回路について。


まず全体の回路図です。分かりやすいように少し説明を入れてみました(クリックで拡大)。


この回路図のオリジナルサイズの画像はこちらのリンクへ(※巨大な画像が開きます)。

ブロックごとに解説していきます。

2020年5月7日木曜日

KT0915 名刺サイズDSPラジオの製作 (1) 概要

aitendoで売られているDSPラジオIC KT0915を使って中波/短波/FM放送が聞ける名刺サイズのラジオを自作したので紹介します。




2019年9月20日金曜日

NHKワールド・ラジオ日本からベリカード到着

今年8月1日にフィリピン中部のパナイ島 イロイロ市で受信したNHKワールドの短波放送について、ベリカードが届きました。受信報告書送付からカード到着までの所要日数は45日でした。




青森県の渓流のきれいな写真です。データ面には受信地や日時もしっかり記入されており、旅の記念になりそうです。

当日はホテルの窓際にラジオ(ICF-SW7600GR)を置いて付属ロッドアンテナによるお手軽受信でしたが、良好に聞こえていました。
当日のツイート↓


紅葉の写真が載った葉書も同封されていました。


また、私が返信用にと受信報告書に同封した82円切手は未使用で返却されてきました。同封の手紙いわく、

返送用にと同封されていました切手はお受け取りすることは出来かねますので、返却させていただきます。今後は、聴取報告のみをお送りくださいますよう、ご理解のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
とのことです。

ところで、NHKワールドは国内からの受信報告にはベリカードを発行しないことが知られています。
私は帰国してから国内郵便で受信報告書を送ったので、一目見て国内からの受信報告と勘違いされることを若干危惧していましたが、杞憂でした。

世界中で短波放送の縮小が続いていますが、NHKワールドには今後も日本代表として末永く放送を続けていただきたいものです。

2017年10月1日日曜日

aitendoのジャンクDSPラジオ

9月27日、あると思っていた講義が無かったので秋葉原に行ってきました。
開店直後のaitendoに行くと…



1階の外で展示見本品と開発実験機の処分セールをやっていました。
しばらく漁って、この2つをゲットしました。


aitendoの定番キットであるDSPラジオ、DSP9620(紫の基板)とK-6955V2D(緑の基板)の完成品です。なんと1個108円!こんな破格の値段で売っているからにはどうせ動作しないんだろう…と思いましたが、動作するor修理できるという可能性に賭けて買ってみました。

で、帰って試してみると案の定2台とも正常には動作しませんでした。
緑基板のほうはロータリーエンコーダを回しても周波数が変わらず画面表示もおかしい状態、紫基板のほうは全ての操作を受けつけない状態でした。

やはりダメか、部品取りにするか…と思いつつ、まずは緑基板ラジオをあちこちいじっていたら、基板に力を加えると時々正常に動作することに気づきました。
さてはどこかのハンダ不良か、とルーペで調べてみると、ICが怪しいようでした。

0.65mmピッチのAKC6955というICです。特に1~12pinのハンダ付けがうまくできていないように見えたので、0.3mmのハンダを使って修正しました。
さらに、もうひとつのIC(MC96F6432Qというマイコン; 0.8mmピッチ)のハンダ付けもダメそうだったので同じく修正しました。
なんと、これだけでちゃんと動作するようになりました。やったぜ。


FMはなかなか感度が高いようで、アンテナを繋がなくてもけっこう入感します。
しかし、中波はなんとアメリカ仕様の10kHzステップであり日本ではほとんどまともに使えないでしょう…と思っていたら、中波受信中にMWボタンを押すと9kHzステップに変更できることがちょうど今分かりました。問題なく受信できているようです。



短波も聞けるようですがまだ試していません。

最後に注意点をひとつ…このラジオは0.5Wのオーディオアンプを内蔵しているのですが、基板左に付いているミニジャックの出力はDCカットされていないので直接イヤホンやスピーカーを繋ぐのはNGです。
1000uFのコンデンサを挟んで小さなスピーカーを繋いでみましたがなかなか良い感じでした。

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さて紫基板のラジオについても調べてみたところ、2つある水晶発振子のうち1つが発振していないことが分かったので、こちらもそのうち修理してみたいと思います。

2017年1月1日日曜日

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

昨年は電子工作を多くやっていてアマチュア無線やBCLからは離れ気味でしたが、今年は少しそのバランスを変えて、個人局での運用やBCLを積極的に行いたいと思います。


さて、大晦日にベトナムの国営放送局、ベトナムの声放送の日本語課から年賀状が届きました。



絵のような写真です。


2つ折りになっていました。

こちらからは2013年に受信報告書を送って以来だと思うのですが、年賀状を毎年頂いています。
最近短波放送も聞いていませんが、またアンテナをたててBCLをやりたいです。

2016年5月7日土曜日

中波カット用HPFの製作

私の家のちかくには強力な中波放送局が多く、遠距離受信にとっては悩みの種でした。

主力として使っているΔLOOP10には以前から2種類の中波対策(これこれ)を施してあり、アンテナ直下のアンプは飽和しないようになっていました。

しかし、主力受信機であるSDRplayのTuner AGCをONにするとHFのあらゆる周波数で中波放送が聞こえてしまう現象は長らく放置されたままで、仕方なくゲインを下げたままで短波を聞いていたのでした…

これまで中波をカットするHPFを導入しなかったのは中波BCLもやりたいと思っていたからですが、二兎を追う者は一兎をも得ず、の諺を思い出し、短波に専念することにして先日ついに導入を決めました。
中波カット用のHPFにはいくつか市販品があるようですが、最初からそんなものに数千円も使う気は一切ありません。 
計算ツールのサイトとLTspice(電子回路シミュレータソフト)を使って適当に値を決めて部品を買いました。

最終的に、上図のような回路に決めました。周波数と減衰量の関係(シミュレーション)は下のグラフの緑の実線のような感じ。


さて、実際にこのフィルタを作るとなると、回路本体以外にも金属ケースやコネクタなど様々な部品が要るわけですが、今回はそれらを全部中古(以前作った短波受信用アンプをばらした)で済ませました。そのせいで余計な穴がたくさん開いていたり傷だらけだったりと、なかなかひどい外観になりましたが仕方ありません。

周波数が低いので空中配線でも良かったかと思いますが、念のため生基板をカッターと彫刻刀で削って回路を作りました。あまり出来が良いとは言えない基板なので、写真はアップしません…

こうして手抜きだらけで完成したHPF、さっそくSDRplayに繋いで使ってみました。

1.中波

設定: LNA Off, Gain Reduction 92dB Freq: 1134kHz

・HPFなしの場合


・HPFありの場合


HPFによって、文化放送が約65dB減衰しました。ほぼシミュレーション通りの性能です。

2.短波

設定: LNA Off, Gain Reduction 62dB Freq; 9880kHz

・HPFなしの場合


・HPFありの場合


ほとんど差はないようです。

3.超短波(FM放送)

設定: LNA Off, Gain Reduction 62dB Freq; 81.3MHz

・HPFなしの場合


・HPFありの場合


これもあまり違いを感じませんね。


実はアンテナアナライザとダミーロードでいろいろ測定したのですが、測定結果を無線部室に置いてきてしまいました(回収したらここに載せます)。


というわけで詳細なデータはまだ用意できていませんが、このHPFはなかなかよくはたらいてくれているようです。
これで今後の短波受信がより快適になると思います。

2016/05/09追記
無線部室から回収してきたデータを以下のグラフに示します。
アンテナアナライザ MFJ-259と自作ダミーロード(50Ω)を使って測定しました。
ダミーロードの特性が悪いため、HPFの実際の特性は下のグラフより良いと思います。

グラフ1 インピーダンスとリアクタンス

グラフ2 SWR

2016年5月4日水曜日

ΔLOOP10復活

しばらく前から故障したままになっていたΔLOOP10の修理がようやく完了しました。
経過は以下のとおりです。

1.突然何も聞こえなくなる
2.接触不良を疑うも、見つからず
3.OMさんからのアドバイスに従いトロイダルコアを巻きなおす
4.強い放送局のみ聞こえるようになったがnull調整ができない
5.アンプが片側しか動作していないと推定
6.トランジスタを全交換
7.null調整ができるようになったがゲインが極めて低い
8.室内BOX内部に接触不良を発見
9.ハンダ付けをやりなおして修理完了

1~7の間は室外BOXにばかり注目していたことが、恐らく元々の故障理由だったと思われる室内BOXの接触不良を見逃してしまった原因でしょう。
3~7の間で何が起こっていたのかよく分かりませんが、故障していない部分をいじくったことで二次災害を起こしてしまったのかもしれません。

さてようやく完治したらしいΔLOOP10ですが、最初の分解の時に中波の除去フィルターを外してしまい今も再取り付けしていないため、短波のあちこちで文化放送が聞こえるというような状況になってしまっています。
今後再びフィルターを取り付けて、快適なBCLを楽しもうと思います。

2016年4月17日日曜日

ΔLOOP10 故障

BCL用にいつも使っていたΔLOOP10が故障してしまいました。
最初は全くゲインがなくなり地元中波局すら全く聞こえない状況になり、どこかの接触不良だろうと思い調べましたが不良個所を発見できず。 ツイッターのフォロワーの方からのアドバイスを受けてトロイダルコアに線を巻きなおしたら直った…ように見えました。

確かに地元中波局は聞こえるようになりましたが、故障前より明らかに感度が下がっており、短波は全く聞こえません。また、null調整もできません(VR3の変化に対して受信状態が全く変化しない)。

あちこちさぐってみましたがどうも原因がよく分からず、現在BCLがほぼできないような状況になっています。

お金があればWellbrook社のループアンテナを買っているところですが…

2016年3月17日木曜日

山で昼間の遠距離受信

夜間に中波の遠距離受信ができるのは当たり前ですが、昼はどれくらい聞こえるのでしょうか。
中学生の頃にも実験したことがありますが、改めて調べてみようと昨晩思いたちました。
急な思い付きだったので準備も何もなく、中高の同級生であるJO4ESQ局を誘って手ごろな山で今日実験してきました。

登ったのは広島県広島市西区の見越山(通称)。標高315mと登りやすく、広島市内からのアクセスもよく、山頂がそこそこ広く登山客もあまり多くないので好都合です。

受信機はESQ局と私がそれぞれ持ってきたSONYのICF-SW7600GRを使いました。1台でもできますが、2台あるとパラチェックができて局の同定が簡単になります。アンテナは内蔵バーアンテナです。(下の画像で2台とも時間表示がめちゃくちゃなのはご愛敬)


ここで中波を上から下まで受信し、聞こえた局の位置をGoogle earth上にプロットしてみました。

受信日時は2016年3月17日 12~13時(JST)。


送信出力1kW未満の局は青、1kW以上10kW未満の局は黄、10kW以上の局は赤のピンで示しています。広島のローカル局は省略しています。"A"と書いてある赤いピンが受信場所です。

そんなに驚くような結果は出ませんでした。最も遠い局が韓国のKBS大邱放送総局 慶山局(738kHz 100kW)で約360kmでした。数年前に山で50mのアンテナを張ったときは昼でも平壌放送が聞こえていましたが、内蔵アンテナではまあこんなものでしょう。
夜の中波DXと比べると聞こえる範囲はもちろん狭いですが、受信状態が安定しているので聞きやすくて良いですね。

今度は良いアンテナを用意して、再度昼の中波遠距離受信を試してみたいものです。

おまけ:山頂からの眺め(広島市内方面)




2016年2月29日月曜日

8MHz帯の船舶無線、意外な収穫

昨晩深夜1時ごろ、なかなか寝る気にならなかったので8MHz帯の業務用バンドを聞いていました。
8MHz帯には船舶無線の海岸局が多い一帯があり、下の写真のようにあちこちでCWが出ている状態でした。


まず強く聞こえてきたのは、

周波数(kHz) コールサイン 場所
8417.5 XSV 天津
8425.5
8433
XSG 上海
8435 XSQ 広州

と、完全に想定範囲内の局。
しかしよく聞いてみると、

8424 SVO
8431 TAH

という聞き覚えのない2局が聞こえていました。
検索すると、SVOはギリシャ、TAHはトルコの局であることが分かりました。

この2局の電波はやはり中国局と比べると微弱(実際、私はしばらくTAHをXHとミスコピーしていた)ですが、それでも1周たった3mのループアンテナで聞こえるのですから驚きました。出力は何Wなんでしょうか。

というわけで、このときのSVOの音声をYouTubeにアップしておいたのでお聞きください。
2秒間のキャリアに続いて、DE SVO と打っているのが分かります。





受信機:SDRplay, SDR#
アンテナ:ΔLOOP10

てっきり近隣諸国の局しか聞こえないだろうと思っていたら、意外な収穫でした。

2016年2月24日水曜日

海上自衛隊のビーコン?

何気なく短波の業務用バンドを聴いていたら、正体不明のデジタル信号が受信できました。
調べてみると、海上自衛隊の市原送信所から送信されているもののようで、海外ではJapanese Slot Machineとして知られている信号のようです。2001年の秋に初めて観測されたそうです。

このJapanese Slot Machineは帯域幅2kHzのPSKで、受信音がスロットマシンの音に似ているためこの名前が付いたそうです。
下の画像は今日13時30分(JST)にSDR#で受信した様子です。




画像に写っている周波数以外にも様々な周波数で確認できます。今日13時30分頃にザッと確認しただけでも、4~8MHz帯で8波出ていました。聞いてみても当然何も分かりませんが、こういう信号はなんだかワクワクしますね。一応、聞こえた周波数をメモしておきます。モードはUSB、単位はkHzです。

2016年2月24日 13時25~35分(JST)
4152.5
6246.5
6250
6417
6444.5
8312.5
8587.5
8703


周波数はよく変わるようで、インターネット上にも情報がよく上がっています(主に英語ですが)。

参考にしたサイト:SIGIDWIKI.COM http://www.sigidwiki.com/wiki/Japanese_Slot_Machine_(XSL)

2016年2月7日日曜日

60年前のテレビ解説書

去年、大学の図書館で除籍本の中に面白そうな本を見つけたのでもらってきました。


TV stations (Walter J. Duschinsky 著)


1954年にアメリカで発行され、翌年に私の大学の図書館に入ったという年代物です。これほど古いと、インターネットで調べてもさすがにほとんど情報が出てきませんね。

内容は当時の最新のテレビ放送技術に関するもので、図や写真もたくさんある分かりやすいつくりになっています。

第1章ではテレビ局の組織構成、局を建設するのに適した土地の選定、様々な放送設備の解説など、テレビ局を作るうえで基礎的な事項に触れています。

第2章は、人事、スタジオをはじめとする局内の部屋の構造、アンテナ・タワーの構造などなど、本当に盛りだくさんの内容となっています。なんと、この本の発行の前年にテレビ放送を開始した日本テレビのアンテナの写真まで載っています(下の画像の右上)。


実は全部は読んでいませんが、良い掘り出し物と思って大事に持っておきます。

2016年1月30日土曜日

ΔLOOP10 中波トラップフィルタ増設

昨日ΔLOOP10完成の記事を書いたばかりですが、中波のオバケ問題を解決するため早速改造しました。

といっても、今回行う改造は設計者の方が発表されたもの、つまり"公式改造"です。 トラップフィルタを付けて中波だけゲインを落としてやろうというものです。
(元記事はコチラ




上からの写真では少しわかりにくいですが、指定のインダクタ、コンデンサ、抵抗を空中配線しました。

結果はなかなか良好で、2倍・3倍の高調波が大分減ったのを実感できました。
それでいて中波が使用不能になるほどゲインが下がっているわけでもなく、ローカル局はもちろん、夜になると広島のRCCも受信できました(受信地は東京都)。

しばらくはこの状態で使うことになりそうです。

2016年1月29日金曜日

ΔLOOP10 とりあえず完成

昨年末からしばらく放置していたΔLOOP10の製作ですが、ようやく完成しました。


左が室内BOX、右が屋外のアンテナ直下に置くアンプ部です。特に自分で工夫した点はなく、製作本の通りに作りました。 設計者の方がダイナミックレンジ向上のための改造法を発表されているようですが、感度が下がってしまうとの報告がネット上に多くあったのでやめておきました。


さて、早速ベランダに逆三角形のエレメントを張って聞いてみました。受信機はSDRplay+HDSDRです。短波はとりあえず問題ないようです。しかし…

上の画像でおわかりでしょうか。在京AM局が混変調を起こしているようで、元の2倍・3倍の周波数やその他訳の分からない周波数でAM放送のオバケが聞こえてしまっています。よく聞くと短波放送のバンドにもしばしばオバケが登場しています(問題ないと書いたのは撤回!)。


これはフィルターでも入れて対策しないといけませんね。改良したらまた記事にします。

追記: 中波カット用HPFを作って記事にしました。

中波カット用HPFの製作



2015年12月30日水曜日

ベトナムの声放送から年賀状

ベトナムの声放送日本語課から、2016年のカード型カレンダーと一足早い年賀状をいただきました。ありがとうございます。

ベトナムのきれいな風景の写真が印刷されています。



カレンダーの背景と年賀状の裏面には、「2016」の数字と猿が組み合わさったデザインが入っています。
調べてみるとベトナムにも干支があるそうで、来年は日本と同じく申年のようです。

2013年4月12日金曜日

台湾の乱数放送

旧ブログから移転した記事です。2015/12/28

少し前ですが、久しぶりに動画をアップしました。



台湾から出ている乱数放送(暗号放送)です。ICF-7600GR+AN-12で受信しています。
毎晩22時から7688kHzで出ています。一度聞いてみると面白いかと思います。

2011年6月8日水曜日

ELPA ER-21T レビュー(2)

修正を加えて旧ブログから移転した記事です。2015/12/28

シリーズ第2回にして最終回。(第1回はココ

[受信性能]
受信能力は案外あります。特に中波は意外といけます(以前分解したときに見ると、明らかに低品質そうなフェライトバーが入っていましたが…)。うち(広島市)からでも、ベランダに出れば札幌のHBCが聴こえました。
短波はそれなりです。5mくらいのワイヤーアンテナを適当につなげば、大出力の国際放送くらいは満足に聴けます。ただ、フェージングには弱いです。
FMは可もなく不可もなく…ただ音質が悪いので、長い時間聞く気にはなりません。
周波数ステップは中波1kHz、短波5kHz、FM50kHzごとです。ただ、21TはPLLではないので、これは画面表示上の問題でしかありません。

[音質]
良くは無いです。なんだか聞きづらいです。
これを改善するため、昨年に改造を行いました。といっても、スピーカーにコンデンサを付けて高音をカットしただけです。これだけでも聞きやすい音になった気がします。

[その他]
電池の持ちがすごく良いです。他の機器で使えなくなった電池を使い切るのに最適のラジオです

左側面

左の側面には、イヤホン・DC電源端子とボリュームがあります。このラジオを外部電源で使う人がいるかどうかは不明ですが…。ボリュームは、硬い上にちょっと動かすだけで音量がかなり変化するので使いにくいです。
また、このラジオ自体はステレオ放送に対応していませんが、ステレオイヤホンをつないでもちゃんと両耳から音が出ます。これは高ポイントです。

右側面

右側面にあるのは選局ダイヤル(バリコンのつまみ)とホールドスイッチだけです。このラジオは一見するとPLL方式のようですが、ここを見ると実はそうではないことが分かります。ホールドスイッチの上が欠けていますが、これは以前分解したときに破壊してしまいました(^^;

というわけで、うちの21Tは専ら外出&旅行時の中波専用機として活躍しています。今までも長野県やら足摺岬やら各地のキャンプ場やら、いろんなところに連れて行きました。