2016年4月22日金曜日

TS-850Sの修理

私が入っている社団局には第一線を退いたTS-850Sが数台放置されているのですが、そのうち1台を修理しました。

実は修理前の写真を撮り忘れていたのですが、症状はSLOPE TUNEがうまく動作しないことでした。数年前に無線機を床に落としたか何かを強くぶつけたかで部品(ボリューム)自体が曲がって壊れているのが原因と思われたので、簡単に直せるだろうとフタを開けました。

まずは下側のカバー、次いで上を外します。
前面を支えるネジを4本外すと首を垂れた状態になります。

ボリュームを外すために、ツマミを全部取りのぞいて前面パネルを外します。



ようやく問題の箇所に辿りつきました。下の画像の右下のボリュームだけ変な方向をむいてしまっているのがわかります。金属のパネルごと曲がっています…


とりあえず問題のボリュームを基板ごと外しました。基板には損傷はないようですが、ボリュームがちぎれかけています。


そこで、別のTS-850S(満身創痍で修理をあきらめた個体)から部品を拝借することにしました。上の写真の小さい基板ごと取りかえることにして、また同じ解体作業…
曲がったパネルはペンチでなんとか直し(といっても完璧にまっすぐには戻らないので、適当なところで妥協)、別の個体から摘出した部品を取り付けました。
仮組状態で試験してみると、バッチリです。




というわけで、カバーを再び閉めて修理完了です。
今回一番大変だったのは「前面の基板と本体の基板を繋ぐ多数のケーブルを間違えないよう慎重に繋げなおすこと」でした(^^;

何も難しいことはやってないとはいえ、自分で修理すると愛着がわきますね。
ときどき使いたいです。




2016年4月17日日曜日

ΔLOOP10 故障

BCL用にいつも使っていたΔLOOP10が故障してしまいました。
最初は全くゲインがなくなり地元中波局すら全く聞こえない状況になり、どこかの接触不良だろうと思い調べましたが不良個所を発見できず。 ツイッターのフォロワーの方からのアドバイスを受けてトロイダルコアに線を巻きなおしたら直った…ように見えました。

確かに地元中波局は聞こえるようになりましたが、故障前より明らかに感度が下がっており、短波は全く聞こえません。また、null調整もできません(VR3の変化に対して受信状態が全く変化しない)。

あちこちさぐってみましたがどうも原因がよく分からず、現在BCLがほぼできないような状況になっています。

お金があればWellbrook社のループアンテナを買っているところですが…

2016年4月15日金曜日

TS-850S パワーダウン改造

100W出力のTS-850S(私の所有物ではありません)の出力を50Wにする改造を行いました。


改造方法はごく簡単です。
まず下面の小さいパネルを開けます。
下の写真の矢印のあたりに、
ALL BAND
 PWR DWN
と書かれた白いスイッチがあるので、これをONにします。



スイッチの拡大写真です(下)。


これで保証認定を取り直せば、晴れて50W機として認められます。
※3アマの方は、スイッチを接着剤で固定する必要があります

2016年4月11日月曜日

SDRsharpをアップデート

私が常用しているSDRソフト、SDR#(SDRsharp)のバージョンが大分先に進んでいたのでアップデートしました。
今まで使っていたのはv1.0.0.1430で、今回導入したのはv1.0.0.1443。
Change log を見るに、そんなに大きな変更点があったわけではないようですが、新しいバージョンを使う方が精神衛生上よいです。
ダウンロードはこちらから可能です。
ダウンロード後はいつもの通りzipを解凍し、新しくできたフォルダ内にRTL-SDRとSDRplayのプラグインを入れて完了。RTL-SDR, SDRplay共に動作を確認しました。


もう1つ、HDSDRというSDRソフトも持っており、性能・機能は申し分ないのですが、操作の分かりにくさと全く新しいバージョンが出なくなってしまったことがネックで、最近は全く使わなくなってしまいました。

2016年4月9日土曜日

秋月のオーディオアンプキット(TA7252AP使用)

先日は秋月のTA8207アンプを作りましたが、今回は同じく秋月電子のTA7252アンプを2台使ったステレオアンプを作ってみました。TA7252のアンプキットは1個500円ですが、2個だと少し単価が下がって900円になります。

キットそのままでは何も面白くないので前回同様に多少アレンジしました。

主な変更点
・いくつかのコンデンサをオーディオ用に変更
・R1を100kΩから2.2kΩに変更
・VR1を半固定抵抗から可変抵抗に変更
・R2を0Ωから150Ωに変更(ゲイン53dB→43.5dB)

ケースも前作同様タカチのMB-2を使いましたが、サイズがかなりギリギリだったため下の写真のように2枚の基板をL字形に配置してみました。あまり配線がキレイではないですね。


ケースを開けた状態では基板とボリュームを結ぶラインがブーンというノイズを拾っていましたが、ケースのフタを閉めると消えました。
もう1つ、ピーというノイズが入っていたのですが、これは電源として使っていたACアダプターからのノイズでした。別のACアダプターに取り替えてこれも解決。

さて、いよいよ前作TA8207アンプとの聞き比べを行います。スピーカーはSHARPのSD-CX9-S(リサイクルショップで安く購入したもの)です。


上が今回の7252アンプ、下が前回の8207アンプです。
自分で聞き比べてもイマイチ違いがはっきり分からないので、耳が良さそうな後輩に来てもらって聞き比べてもらいました。
その後輩によると、「7252アンプの方が低音のキレが良く、歪みも少ない」そうです。確かに、そう言われてみるとそんな気もします。と言っても8207アンプがそんなに悪いわけではなく、普段ちょっとした音楽を聞くにはじゅうぶんなレベルだと思います。


しかし、千円未満の安いキットでこれだけ楽しめるとは意外でした。






2016年4月6日水曜日

秋月のオーディオアンプキット(TA8207KL使用)その2

前回はこちら。 

一度組んでケースに入れたものの、いくつかの失敗(音量が小さい、端子の左右ミス)のため再びバラされていたアンプを完成させました。

正面パネルにはボリュームとスイッチだけ。間違うことは無さそうなのでレタリングは省略します。

背面は左から入力(3.5mmステレオ)、出力左、同右、電源。
前回の記事の時点では出力のジャックの色が左右反転していましたが、直しました。


基板はケースの天井から逆さづりにしてあります。つまり、上の内部写真は下から撮ったものに相当します。
ケースの穴あけでミスがあり電源ジャックと音声入力ジャックの位置が逆になってしまったため、配線が少々長くなってしまった箇所がありますが実用上問題ありません。

オリジナルからの変更点は

・いくつかのコンデンサをオーディオ用に変更
・電源のコンデンサを1000μFから2200μFに変更
・R3とR4を100kΩから10kΩに変更
・VR1とVR2を半固定抵抗から可変抵抗に変更
R1とR2を150Ωに変更(ゲインを抑えめにする)
・ICに放熱板を追加


といったところでしょうか。
この程度のアンプにオーディオ用コンデンサを使っても大したものはできないと思いますが、まあ自己満足です。金色のコンデンサはキレイですし良いでしょう(適当)。
また、このICは放熱用の羽根の位置の関係上、一般的なヒートシンクが取り付けられないので、片面ギザギザのアルミ板に自分で穴をあけてICの放熱フィンを挟みこんでみました。これで1時間ほどボリューム中程度で聞いてみましたが、とくに問題ないようです。

ノイズはボリュームを最大まで回しきってようやく聞こえる程度で、これも特に問題ありません。R2を大きくしてゲインを低めにしているので、低音もそこそこ出ていて悪くないようです。既製品ではなく自分で手をかけたという満足感による脳内補正のおかげもあり、音質はけっこう良いように思われます。
携帯音楽プレーヤーやパソコンの音を大きなスピーカーで手軽に聞きたいときにはじゅうぶんです。






2016年4月5日火曜日

USB電源ノイズフィルター(失敗)

新年度を迎え、新学期の授業の選択や無線部の新歓など何かと忙しく、なかなかこのブログも更新できない日が続いています。今日は新年度早々に失敗作のご紹介...

RTL-SDRやSDRplayを使うときのノイズを少しでも低減できるのではないかと考え、ノイズフィルターを作りました。


USBの電源ラインに村田のBNX002-01を入れただけの簡単なつくりです。アルミホイルで簡易的にシールドして早速使ってみました。

このフィルターをケーブルの先につけ、SDRplayで10MHzあたりを聞いてみると特にノイズの変化は見られず、RTL-SDRで200MHzを聞くとノイズフロアがかなり上がってしまっていました…

見た目は悪いなりにシールドもきちんとしてあるつもりですが、やはり周波数がVHF以上になると意外な結果が出ることが多いように思います。

というわけで、とりあえずこのフィルターは一旦お蔵入りということにします。また何か機会があれば部品取りにでも使うでしょう。