保証認定を行っている会社にはTSSとJARDがありますが、今回はJARDを選んでみました。かつてSST-20(第2送信機)をTSSで保証してもらったので、今度はJARDを試してみようと思ったのです。
50MHz帯においては、新スプリアス規格を満足していませんので、BPFを送信機系統図に記載してください。これは寝耳に水でした。まず「BPFフィルター」って重複表現だろ…というのはどうでもいいとして、今までにKX3の保証認定を受けた人からBPFが必要などという話は聞いたことがなかったものですから。
接続されたBPFフィルターの型番を送信機系統図内に記載してください。
しかもスプリアス規格をどのように逸脱しているのか書かれていないので、どのような特性のBPFを取り付ければよいのかも分かりません。そもそもKX3のスペック表によると50MHz帯における高調波・スプリアス成分は-60dBc未満であり、スプリアス基準を満たしているはずなのに…
せっかくの小型機ですから、どうにかして外付けBPF無しで保証を受けたいものです。そのための方法をいくつか考えて下の表にまとめてみました(クリックで拡大)。
このメールを送って待つこと3日、ようやくJARDから返信がありました。さて私のガバガバな反論に対して何を言われるのかとドキドキしながら開封すると…この度は、当協会の行うアマチュア局の保証をご利用いただき誠にありがとうございました。えぇ…(困惑)
保証の審査の結果、本日付けで保証を行いましたので、保証書(PDFファイル)をこのメールに添付いたします。
あんなに自信ありげに(?)スプリアス規格不適合と断言しておきながら、ちょっと反論されると何も言わずにすぐ保証してしまうとは一体どうしたことでしょうか。この件についてはエレクラフト社に協力をお願いするメールまで用意していたので、拍子抜けしてしまいました。
保証を受けたのでこれ以上の質問などはしませんでしたが、ちょっと不思議な話でした。
最後に、時系列で出来事をまとめておきます。申請から保証までにかかった日数は9日でした。
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