2019年9月30日月曜日

ネットワークオーディオプレーヤーの製作 (1) 概要

どこのご家庭にもある大人気シングルボードコンピュータ Raspberry Pi(通称ラズパイ)を使ってネットワークオーディオプレーヤーを作りました。ネットワーク上にある音楽ファイルを再生する装置です。


簡単なブロック図を下に示します。


ラズパイ(3B+)にVolumioというディストリビューションをインストールして音楽プレーヤーとし、NASに置いてある音楽をスマホアプリやブラウザから選曲して再生します。ラズパイからの音声の出力形式はI2Sで、これをデジタルアイソレータに通してDACに渡します。

DACには中華ES9038Q2M基板を改造したものを使用しています。I2SだけでなくS/PDIFも受けられるので、単体DACとしても使えます。
設定を詰めるべく、もともと基板上に載っていたマイコンを取りはずして自前のマイコンでDAC ICのI2C制御を行っています。入力切替、音量調整、フィルタ切替、PLLバンド幅切替ができるようになっています。

このES9038Q2Mを電流出力モードで使い、オペアンプによりごく普通のI/V変換を行います。一般的な電圧帰還型オペアンプだけでなく電流帰還型のAD812なども使えるような回路となっています。オペアンプの電源にはディスクリートレギュレータを使用しています。
音声出力はXLR端子のみで、RCAなどのアンバランス出力は無しというシンプル仕様です。

角穴があまりにも汚くて恥ずかしいですが、背面の画像です。


次回から、数回に分けてぼちぼちと詳細を書いていきます。

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