しかし、それでは何も面白くないので地デジ受信用のヘンテナを作ってみることにしました。
今回作るのはスタンダードなヘンテナではなく2λ/3ヘンテナ。普通のヘンテナより帯域幅が広くゲインも少し大きいそうです。寸法は下の図のようになります。(λ=波長)
この時点ではヘンテナというより双ループアンテナですが、後に事情により「双ループ」を名乗りづらくなります。
この時点ではヘンテナというより双ループアンテナですが、後に事情により「双ループ」を名乗りづらくなります。
さて、ヘンテナを作るには金属の棒を買ってきて曲げたりはんだ付けしたりするのが一般的ですが、楽に安く強度が高いアンテナにするため、こんなものを使うことにします。
100円ショップで買ってきたワイヤーネット(40cm四方)です。このタイプのワイヤーネットは鉄でできていて、全てのワイヤーの間に導通があります。耐荷重も3kgあってそこそこしっかりしているので。ここからヘンテナの形を切り出せば良いと考えました。
しかし、ワイヤーの網目をそのまま使うのですから当然細かい寸法の調整ができません。今回は受信用なのでそこまで気を遣うこともないだろうということでエイッと作ってしまいます。
一応、周波数500MHz(波長0.6m)として計算し、寸法が理想値にできるだけ近くなるようにしました。
本当はもう少し周波数を高めにした方が良い気もしますが、500MHzにしたのは波長をきれいな値にするためです。
プラモデルの部品を切り取るような感覚で切っていきます。実は網目の間隔の関係で形を左右対称にできませんでした(というわけで今回は双ループではなくヘンテナを名乗っています)。長辺は約40cm、短辺は約10cmになりました。
上の画像のように切ったら、真ん中にある棒の中央を少し切り取って塗装を剥ぎます。
ここに同軸ケーブルをつないで完成です。屋外に出す場合はさらに自己融着テープを巻いておきます。
上の画像が完成したアンテナです。
同軸ケーブルや自己融着テープ、ハンダなどを除くアンテナ本体が108円でできてしまいました。
しかも、もともとは40cm×40cmのワイヤーネットですから、1枚のネットからこのアンテナを3つ切り出すことができます。その場合は「36円ヘンテナ」になりますね。
ヘンテナで地デジ映る
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