2016年1月26日火曜日

5エレメント双ループアンテナ

最近のテレビ番組はあまりおもしろいと思いませんが、アンテナをいろいろ工夫してテレビを受信するのはおもしろいですね。

八木というのも普通すぎるので、今回は双ループアンテナを作ってみました。


5エレメントですが、一番左の反射器は双ループではなく金網です。これは4エレと言うべきなんでしょうか…?
放射器は直径3mmの銅の棒、3本の導波器はハンガー(10本108円)をばらして入手した鉄の棒です。上の画像の一番右にひっかかっているテープは重量バランスを取るためのものです(汗

下の画像の通り、導波器は曲げたエレメントをボルト・ナットで挟んでいるだけなので簡単に組み立て・撤収ができます。


放射器・反射器も着脱可能です。


本当はMMANAなどで計算してから作れば良いのですが、受信用なのでそこまでしなくても良いだろうということで、波長の計算だけやってあとは勘で作ってしまいました。バランも省略しました。
ただし、作った後にエレメントの配置を数通り試してみて、最もパフォーマンスが良かった配置を採用しています。

では実際に使ってみます。今回も、うちで最も受信しにくいTOKYO MXで試してみることにしました。

1.アンテナをスカイツリーに向けた場合

受信レベルは59~65の間で変動し、常に良好な受信状態で番組を見られます。
ちなみにMXと放送大学以外のスカイツリー送信の局では受信レベルが振り切れています。


2.上の状態から約90度回した場合

アンテナの横から電波がきている状態では、受信レベルは28~35の間で変動し、まともに放送を見ることはできません。

3.さらに90度回した場合

アンテナの反射器がスカイツリーを向くようにすると、受信レベルは常にひと桁で、全く入感していないも同然の状態です。


このように、サイドはまあまあ、そしてバックはかなり強烈に切れていることが分かりました。重い金網反射器を付けた甲斐があったということでしょうか。
数百円で適当に作ったにしては上出来と思われます。

しかしこれ、室内に置いておくには少し大きすぎるので、一通り性能確認試験が終わったらすぐ邪魔者扱いされるのでした…



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