2020年6月13日土曜日

KiCadで円弧配線やティアドロップを実現する方法(プラグイン)

KiCadの弱点として、配線に曲線が使えないことやティアドロップが作れないことがたまに挙げられますが、実は両方ともプラグインの導入によって可能になります。

プラグインは下の方法で導入できます。ここでのKiCadのバージョンは 5.1.2, OSはWindows 10 Proです。


1. 欲しいプラグインをダウンロードする
 RFツール (円弧配線など)   https://github.com/easyw/RF-tools-KiCAD
 ティアドロップ  https://github.com/NilujePerchut/kicad_scripts

2. ダウンロードしたファイルを(zipなら解凍してから)C:\Program files\KiCad\share\kicad\scripting\plugins\ [適当なフォルダ名] に置く
※このとき、プラグインのファイルを置く階層を深くするとKiCadに認識してもらえないので要注意 
 (悪い例: C:\Program files\KiCad\share\kicad\scripting\plugins\ [適当なフォルダ名] \ [適当なフォルダ名] \ [プラグイン本体])

3. KiCadのPcbnewを起動し、ツール>外部プラグイン>プラグイン更新 をクリック


上部ツールバーの右端に新しいアイコンが出現したらプラグイン導入は成功です。


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上で紹介したRFツールで配線を円弧にしてみた例。短い直線をたくさん(最大32本)繋げることで曲線らしく見せる力技でした。



こちらはティアドロップのプラグインの使用例。導体ゾーンを使っています。



他にもいろいろなプラグインがあるようなので、うまく活用して良い基板を作りたいですね。

【謝辞】
KiCadのプラグイン機能を教えてくださったTwitterのフォロワーさんに感謝します。

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