また、改造を続けるうちにだんだん改造前後の差が小さくなり、コストパフォーマンスが下がってきます。どこで妥協するかという問題になってきますが、前回の改造ではまだ妥協できない段階なので、記事もまだまだ続きます。
では、今日も元気にチェンジニア(笑)
さて、最初は部品交換のテッパン、コンデンサからです。
前回の記事で入力部のコンデンサを220pFから68pFにかえて高音が出るようになったと書きましたが、その後しばらく聞いていると、どうもこれが出過ぎと感じられるようになってきました。シンバルの音や女性歌手の高く伸びる歌声が耳に突き刺さります。入力部のコンデンサを少しだけ増やしてみようかとも思いましたが、そういうやり方でシビアに高音の出を調整するのはまずい気がします(入力ケーブルの長さ等によって高音の量が左右される)。
すこし考えた結果、電源のコンデンサで何とかなるのではという結論に達しました。
この時の電源コンデンサは下図のような構成になっていました。
ここで、試しにニチコンKA 1000μFとパラで付けていた東信UPZ 0.1μFを外してみました。すると、これが大当たり! 高音のキツさがほぼ解消されました。余っているからといってなんでもくっつけたらいけませんね。思った以上に音に影響する部分でした。
↑外したUPZ 4個
さて2時間ほどエージングして聞いてみると、これが大失敗…
東信UPZを付けていた頃のように高音がキンキンして、聞くに堪えません。まだエージング不足なのではというわずかな希望を持って丸1日ほど音楽を流しっぱなしにしてみましたが、基本的なキャラクターに変化はありませんでした。
KMGがこんな音だという話は聞いたことがないので、このキンキン音はニチコンKA 3300μF/16Vのせいだと結論付けました。もともとKAは使っていたのですが、今回の構成では特にそのキャラクターが強く出てしまったようです。
こんなことなら電解コンデンサ交換なんて手を出さなければよかった…UPZを外した時点でもそこそこ満足していたのに。
そうは言っても、手を出してしまったものは仕方がありません。即、秋葉原に行って次なるコンデンサを買ってきました。フラットな音と名高い日ケミKMG 2200μF/16Vです。これをKA 3300μF/16Vと交換しました。
聞いてみると確かに割とフラットですが、ちょっと解像度が下がったぼんやりした音のように感じます。ゆったりした感じとも言えますし、こういうのが好みの方もおられるとは思いますが、私の目指すところとは違います。もう一息。
ということで、次に、解像度が上がるかな?と、ECHU 0.1μFを付けてみました(下図)。
これは効果あり。音がクッキリしました。まだKAが残っているのは気になりますが、まあ一応満足したのでこれ以上いじるのはとりあえずやめておきます。
さて、回路はここまでにして仕上げの加工を少し。
改造に邪魔なのでこれまで付けていなかったLEDを取り付けました。普通ならパネルに付けますが、今回はちょっと趣向を変えてこんな感じにしてみました。
ちょっと真空管アンプっぽい感じで、気に入っています。ケースの穴さえきれいに開けられていたら最高だったんですが…
完成したアンプの音質はなかなかのもので、以前作ったMUSES8920+LME49600のアンプよりもほとんどの点で優れています。特に、音場がとても広いと感じます。ただし、やはり電源が安定化されていないためか若干すっきりしない感じです。また機会があれば安定化電源を繋いでみたいと思っています。
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