以前の記事で紹介したKT0915自作ラジオは、隠しレジスタを操作してもAMの音が歪みがち・感度もイマイチ…と性能に若干不満が残る状態でした。また、ケースの側板がないので持ち運びに注意を要するという欠点もありました。
そこで、今回は様々な市販ラジオに採用されていることで知られるSilicon LabsのSi473xシリーズのDSPラジオICからSi4734を選び、気軽に持ち運べて市販製品に見劣りしない機能と性能を備えた小型ラジオを製作しました。
外見
ケースはプリント基板で製作し、ホゾでかみ合わせて固定しています。左下のEFCロゴがお気に入りです。
LCDは前作の8文字2行から16文字2行に変更し、表示できる情報量を増やしました。画面右下の
"6k" は帯域幅の表示です。
上面にはイヤホン端子、外部アンテナ端子、ボリュームつまみ。
左側面にはストラップを付けられます。
背面パネルを開けたところ。一部回路をシールドしてあります(気休め)。
主な仕様
受信周波数
中波: 531 - 1710 kHz (9/1 kHz ステップ)
短波: 1710 - 32000 kHz (5/1 kHz ステップ)
FM: 76 - 108 MHz (100/50 kHz ステップ)
アンテナ
内蔵バーアンテナ (5 cm)
外部アンテナ端子 (3.5 mm ミニジャック)
イヤホンアンテナ
音声出力
36 mm スピーカー
ヘッドホン端子(ステレオミニジャック)
電源
リチウムポリマー電池 860 mAh または
外部電源 (5 V, USB microB 端子)
寸法
W95 x H61 x D18 mm (突起部を含まず)
質量
約 132 g (電池を含む)
機能
・高周波アンプ (ON/OFF可)
・受信帯域幅設定 (1, 1.8, 2, 2.5, 3, 4, 6 kHz, 中波・短波のみ)
・誤操作防止ロック機能
・周波数メモリーと局名表示
・SN比・信号強度表示
など
次回はこのラジオの回路について紹介します。
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