2017年8月8日火曜日

フィールドデーコンテスト移動運用

大学の無線部でフィールドデーコンテストに参加するため、群馬県某所に行きました。
今回は参加人数がたったの4人!ということで、昨年までの車2台体制(ハイエース+小型車)をやめてタウンエース1台にしたり、運用するバンド数も絞ったりと全体的に規模を縮小した移動運用としました。そのためコンテストで好成績を狙うことは困難になったので、成績より楽しさを追求することをコンセプトにしました。
ということで、行動を時系列で紹介します。自分の備忘録代わりでもあります。

8/4(金)
朝9時すぎに車を借り、荷物を積み込んで大学を出発!
高速道路で事故渋滞に巻き込まれてだいぶ時間をロスしましたが、午後早くに運用地に到着しました。
車から荷物をおろすと、すぐ設営班と買い出し班に分かれて動くことに。私は買い出し班として、食料や雑貨を買うため車を運転して一旦下山しました。
買い出しから戻ると設営班がテントやタープを建ててくれていました。この日はコンテスト前日ということであまり本格的に準備をする必要もなかったので、2人ずつに分かれてふもとの温泉につかりました。
温泉から戻るとバーベキューです。


野菜炒めも作って大変健康的ですね。
あと、やはり本格バーベキューにはワインが一番です。ビールだと炭酸のせいですぐ満腹になってしまいますから…
その後は何もすることが無いので、22時頃にはテントに入りました。が、その直後に不審な車がすぐ近くにやってきてエンジンをかけたまま停車…木立にさえぎられてその車が見えないのが逆に不安で、結局起きて真夜中近くまで外に座ってました。
不審な車は午前1時頃に帰っていったそうです。まあ相手から見ればこちらも相当不審なんですが。

8/5(土)
5時半に起床。簡単な朝食をとって、6時半から機材の設営を始めました。昨年は3.5MHzから5.6GHzまであらゆるバンドのアンテナをたてましたが、今回はかなり絞って7MHzと21MHzのDP、50MHzのHB9CV、144MHzと430MHzの八木だけにしました。無線機もHF&50MHz用と144/430MHz用の2台だけです。
この運用地は4回目で慣れていたこと、バンド数を減らしたこと、涼しくて作業しやすかったことなどが功を奏して、なんと10時には設営が終わってしまいました。例年は午後までかかっていたので拍子抜けしました。
ここで2人がまた買い出しに行き、食料を追加購入してきました。
で、昼からまたバーベキューです。

この日のバーベキューは食材のバラエティも豊かで大変良かったです。この後運転しないといけなかったためお酒を飲めなかったことだけが残念ポイントでした。

バーベキューが済んだらしばらくのんびりして、15時頃からまた2人ずつ温泉に行きました。
温泉の帰りに農産物の直売所に寄ってトマトと250円のスイカを買ったら、なんとオマケとして同じスイカをもう1つ頂いてしまいました。トマトは素朴で濃厚な味で大満足でした。もちろんスイカもおいしかったです。
他にもいろいろな野菜が東京の数分の1の値段で売られていたので、群馬に引越したくなりました。

18時からはいよいよコンテストです。私は最初の144/430MHzを担当しました。今回は事前にCQを出して周波数を確保するなどの工夫をしなかったので出足は低調でしたが、144MHzのSSBとCW、430MHzのFMでまあまあ楽しめました。

1時間半ほど運用してマイクを後輩に譲り、テントから出るとまたまたバーベキューです。この時は本格バーベキューではなくおつまみバーベキュー。ビールを飲みながら焼き鳥や魚のみりん漬けをつまみました。遠くの花火大会も見えて最高の気分でした。

強力なLEDランタンが2つあったおかげで夜も快適でした。
この後、深夜2時くらいまで運用した人もいたようです。

8/6(日)



朝は霧が深かったです。上の画像は144/430MHzの八木ですが、ローテータを使わず東京向けに固定しました。こういう雑な簡略化が設営時間短縮に繋がります。
6時前には起きて食事をしたのですが、その後2泊3日の疲れが一気に出たようで全く運用せず11時半くらいまでほぼ寝ていました。コンテスト運用は3人で回していたようで、申し訳なかったです。
正午にコンテストを終え1時間半ほどで撤収して、前日・前々日とは別のちょっと豪華な温泉に行きました。そこで遅い昼食をとってのんびりして、16時頃に帰路につきました。
心配していた通り関越道の渋滞がひどく、ようやく車が流れるようになったと思ったら豪雨に襲われるなどなかなか辛い行程でした。ようやく大学にたどり着いたのは4時間後。荷物を降ろし、車を返却して無事解散です。

8/7(月)
朝イチで登校し、レンタル発電機を強引に自転車に載せて返しに行きました。
安物の自転車が走行中に分解しないか不安でしたが何とか耐えてくれました。
これにてフィールドデー移動運用は全て終了、安心して3時間も昼寝してしまいました。
-----
今回のフィールドデーコンテストは、得点こそもちろん高くなかったものの、生活面が充実していたためなかなか楽しめました。このようなゆるい移動運用もいいものですね。

2017年6月3日土曜日

SHARPの1bitアンプで遊ぶ(2)

前の記事に続いて、1bitアンプです。
最終的にはジャンクミニコンポからアンプのモジュールだけ取り出し、別のケースに入れて動かしたいと思っています。その準備として今回はモジュールの定格などを調べます。

まずこのモジュールについていくつか簡単な測定をしてみた結果、以下のようなことが分かりました。
・ゲインは18dBくらい
・入力インピーダンスは2.8kΩくらい
・出力はBTL
・34V(非安定)、9V(安定)、5V(安定)の3種類の電源を使っている

電源が3種類必要ですが、いずれも正電源なので自作してもそんなに手間ではないでしょう。
基板のパターンを追ってみると、5Vは⊿Σ変調ICに、34Vは終段のICに使われているようでした。9Vはよく分かりません。
あとは…入力インピーダンスが少々低めなのが気になりますね。もともとミニコンポの中のプリアンプに接続して使うモジュールなのでそういう設定になっているのでしょうが。

測定が一通り済んだところでモジュールをミニコンポから外しました。


入力インピーダンスを上げられるかどうかと、出力のLPFの構成を知りたかったので基板のパターンを追ってみました。
入力部の回路
上の図はモジュールの信号入力端子から⊿Σ変調ICまでの回路ですが…入力インピーダンスが低めになっている原因は上の図のR1ですね。ここを大きくすればインピーダンスは上がりますが、ゲインも一緒に上がってしまうので注意が必要です(ゲインを上げたくなければR2も大きくする)。もう面倒なのでこのままでいいです…
あと、RV1(半固定抵抗)は出力のDCオフセット調整用です。


出力LPF
高周波のノイズをばら撒かないよう、出力にはLPFが付いています。L1とL2はフェライトビーズ、L3, L4, T1はトロイダルコイルです。インダクタンスは実測値です。
ここまで書いて気づきましたが、上の2つの回路図の部品番号は実際の基板に印刷されている番号とは違います。せっかくなので合わせておけばよかったですね。

実物はこんな感じです。

こちらはアップ画像。

ついでに電源電圧についてもちょっとテストしてみましょう。
このモジュールに必要な3種類の電源のうち34Vのものは電圧に融通がかなりきくだろうと思ったので、どこまで電圧を下げられるか試してみます。

まず下の動画は元とほぼ同じ電圧でモジュールを動かしたときのものです。小音量ですが、かなり電流が流れていることが分かります。デジタルアンプらしからぬ大食いですね。発熱もかなりあります。
ちなみに電源ON時のポップノイズがけっこうひどいです。OFF時は全く無し。



ここからどんどん電圧を下げていくと…


12Vでもちゃんと動作しました。発熱も減っていい感じですよ?
この時9Vを作るのに使っていた三端子レギュレータの動作の都合上、これ以下の電圧では実験しませんでした。
しかしここまで電圧を下げても動くということは、ノートPCなどの適当なACアダプタも幅広く使えるということですから便利ですね(最大出力は当然小さくなりますが)。

さて、1bitアンプモジュールのおおまかな扱い方が分かったところで今回は終わりです。
このモジュールは今後気が向けば適当なケースに入れて使ってみるかもしれませんし、気が向かなければ押し入れの中に放置されることになるでしょう。

2017年6月1日木曜日

SHARPの1bitアンプで遊ぶ(1)

お久しぶりです。

最近、4MHzの発振回路がどうしても発振しないなあと悩んでいたのですが、最終的に4MHzが自分のDMMの測定可能周波数を大きく超えていることに気づきました。DMMのスペックを1ケタ勘違いしていたようです。

で、その発振回路を何に使うかは置いといて、今日は別の話です。

SHARPの1bitデジタルアンプを搭載したミニコンポ(CD再生不可のジャンク)を入手しました。SD-CX9という機種です。

画像の上段がSD-CX9


この1bitデジタルアンプというのはなかなかおもしろいのです。一般的なD級アンプはPWM(パルス幅変調)なのですが、この1bitアンプはその名の通り1bitのPDM(パルス密度変調)を使っています。DSDという音楽ファイルの形式がありますが、あれと同じですね。具体的にはアナログの入力信号の微分値の大きさ(傾き)をパルスの頻度で表すということです。たぶん。
SHARPは1998年に1bitアンプを発表し翌年には発売しましたが、2006年の製品を最後にこの1bitアンプをやめてしまったようです(というか、オーディオ事業自体ほぼやめてしまった)。

ボリューム操作部の"⊿Σ 1BIT TECHNOLOGY"の文字がそそりますね^ ^

さてこの個体、経年劣化のためかCDが読み込めないという故障はありますがアンプとしての機能は正常のようです。早速AUX端子を使って試聴してみました。…が、異常に低域が盛り上がっています。明らかにイコライザがかかっている感じです。いろいろ調べたところ、どうもこの機種で低音ブーストを解除するにはリモコンの操作が必要らしいのですが、残念ながら私が入手した時点でリモコンは失われていました。
このままでは使い物にならないので、とりあえずフタを開けてみましょう。


メイン基板は両面基板でなかなか立派な感じです。この基板の下にCDプレーヤー、MDプレーヤー、ラジオチューナーの各モジュールと電源トランスが隠れています。そして画像右下のシールドされている部分が1bitアンプのモジュールです。
イコライザーはこの1bitモジュールより前の段でかかっているでしょうから、1bitモジュールに直接信号を入れればフラットな特性の出力が得られるだろうと考えました。

そこで1bitモジュールの入力を探って信号を入れてみると…思った通りイコライザの影響は無くなりました。ここでようやく音質評価ができる段階になったわけですが、どうも思ったより良くありません。ユルい、ぬるい音という感じで、封を開けたまま1週間放置したキャラメルコーンを食べた時のような何とも言えない気持ちになります。

ここで1bitアンプに対する興味が失われかけたのですが、まあ参考用にでもと思いもう少し探ってみることにしました。
次回はこのモジュールの特性や回路をすこし調べてみます。