2018年1月5日金曜日

テルミンの設計と製作(3)エフェクター部

前回までの記事でテルミンは完成しているのですが、ただのテルミンでは面白くないのでエフェクターを内蔵させましょう!

…しかし楽器の演奏は全くやらないので、エフェクターを作ったことがないのは勿論、どんな種類のものがあるのかも全然知りませんでした。
そこでwebでいろいろなエフェクターについて調べたり試聴したりして、まずはディレイをつくることにしました。

ディレイ用のICとしては、秋月で買えるPT2399が便利です。早速これを買ってきてほぼデータシート通りの回路を組んだら、すんなり動いてくれました。ディレイ時間は約40mSから数百mSまで半固定抵抗で変えらるようにしました。
これは簡単で面白くて良いですね。いろいろ遊べそうです。


ディレイだけだと2回路入りのオペアンプが1回路余っていてもったいないので、ついでにディストーションを実装することにしました。
いろいろなディストーション・エフェクターの回路図を見てみましたが、ダイオードで波形をクリップさせるタイプが一般的であるようです。
というわけで(?)、全然違うタイプのものを作ってみました。下に示す回路図の右上の部分です。
出力波形はダイオード式と全然違うので、音も違うでしょう。ディストーションと呼んでいいのかどうかは分かりませんが、歪んでいることには違いないのでディストーションということにしておきます。

できたエフェクター部の回路図です。
(2018年1月7日 図の高解像度化・赤文字の追加)


完成した基板はこんな感じです。
秋月のC基板にぴったり収まりました。


これでテルミンの基板は全部できたので、あとはケースに組み込んだら完成です。次回の記事はまとめ。



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