2021年6月22日火曜日

MMBFJ310の2パラプッシュプルゲート接地アンプ

高周波用JFET MMBFJ310を4個使って2パラプッシュプルのゲート接地アンプを作ってみました。


約5x2.5cmの小さな自作実験基板にしました。こういった小物の基板をたくさん設計しておき、大物の基板を発注するときに相乗りさせて作るということを最近よくやります。


入出力には43材のメガネコア(Fair-Rite 2843000302)を使いました。
電源は12Vです。60mAくらい流れますが、FETの温度は素手で触れる程度なので問題ないでしょう。

ざっくりとゲインを見てみます。スペアナのTGと入力を直結したのが赤紫のトレース、アンプを繋いで測定したのが黄色のトレースです。

1-101MHz

0.1-2MHz

大体1MHzから12MHzあたりまで平坦に10dB程度のゲインがあります。HFローバンド用ですね。周波数範囲はトランスの材質、巻き数などによって多少調整できると思います。

nanoVNAで入力の整合状態を見てみました(0.5-30MHz)。

スミスチャート

VSWR

かなり良好と言えるのではないでしょうか。

近々IMDが測定できる環境を整える予定なので、このアンプのIP3を測ってみたいと思っています。本来はそこがこの回路の売りでもあるはずなので...

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