2016年12月28日水曜日

自作スピーカー(初)

今年の後半はオーディオアンプをいくつか作りました。自作無線機に自作アンテナで交信する人がいるように、アンプを作ったらスピーカーも作りたくなってくるのが人の常…(?)というわけで、今月は小さいスピーカーを初めて作ってみました。

スピーカー自作といっても、一般的に自作可能なのはスピーカーの箱だけ、つまり今回は慣れない木工がメインになります。しかしただの箱と侮ってはダメで、ユニットを生かすも殺すも箱次第という面があるので奥が深いらしいというわけです。

まずは計画から。いろいろインターネットで調べてみると、スピーカーの特性を簡単にシミュレーションできるSPEDというフリーソフトがあるのを知ってとりあえずダウンロード、いろいろパラメータを変えて遊んでみました。しかしなかなか思ったような特性にはならないもので、またシミュレーションの正確性にも疑問があるので結局確認程度にしか使わないことにしました。案ずるより産むが易し。

さて、そういうわけでとりあえず適当に寸法を決めて作ってみます。初めてのスピーカー自作は実験的意味合いが強いので、できるだけ安くあげたいところです。
エンクロージャー用の木材は100円ショップのMDF材(厚さ6mm: 薄い!)、ユニットは高コストパフォーマンスと評判の東京コーン紙製作所 F77G98-6(1個150円!)を使いました。

木材は部室に合ったジグソーで切りました。買い占めたMDF板が足りなくなってしまったので、天板と底板には部室にあったコンパネの切れ端を使いました、これはなかなかきれいに切れませんね。


次にユニットを取り付けるための穴開け。これも部室にあるボール盤と自在錐を使いました。ここは特に精度が必要な部分ですが、道具の力を借りて一発でぴったりの穴を開けることができました。


自在錐楽しい!やみつきになりそうです。


こうして部材が揃ったら、木工用ボンドで接着していきます。


内側には吸音材としてフェルトを貼ってみましたが、この薄さで本当に吸音してくれるのか?かなり怪しいと思っています。

全部組み終わったら、加工精度が悪くてガタガタになってしまった部分をディスクグラインダで削り、形を整えてからニス塗り。ニスと刷毛はまたしても100円ショップで調達しました。
1度塗りでなかなか良い雰囲気に。

3度塗りまで済ませると、下の画像のようになかなか渋い色になりました。

自作のミニD級アンプ(※当ブログでは未紹介)を繋いで聞いてみました。音質はちょっと微妙?中~高域はなかなか良いのですが、低域がちょっと…量は案外出ていますが、かなりボンついていて聞きづらいです。吸音材が薄いからか、そもそも板が薄いからか、箱の設計が悪いからか…?多分、全部正解でしょう(爆)  エージングで多少は良くなることを期待しています。

ともかく、これでやっと「自作アンプに自作スピーカーを繋いで音楽を聞く」というひとつの目標、というか憧れを現実のものにすることができました。音が良くないといっても、2個で1000円程度のスピーカーの音とは思えません。まあ、総合的に見てそんなに悪くはないと思います。


まとめ: あるサイトを見るとアンプづくりよりスピーカーづくりの方がハードルが低いと書いてありましたが、正直言うと自分にとってはアンプづくりの方が楽しいです。今回はなかなか良い経験になりましたが、今後しばらくスピーカーを作ることはないでしょう…

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