2018年9月17日月曜日

KX3用ハンドマイクの自作

ELECRAFT KX3の純正ハンドマイクは69.95ドルもします。高すぎると感じたので買いませんでした。


ちょっと調べてみると、純正ハンドマイクの代わりに他社のマイクを改造したりパソコン用のマイクを使ったりする方法が提案されているのが見つかります。今回はそのどちらでもなく、イチからハンドマイクを作ってみました。





回路はECMエレメントを使ったマイクの回路と制御回路の2つに分かれています。純正品とほぼ同じ回路で、見るべきところは何もないと言っていいでしょう。ほぼ使ったことのない周波数UP/DOWNスイッチも一応付けておきました。使用したECMは秋月でWM-61A相当品として売られている50円のもの (リードピン付き)です 。


スイッチ以外の部品は全て両面ノンスルーホールのユニバーサル基板上に実装しました。0.33μFのコンデンサが異常に大きいのは無視してください。こんなものでなく、普通のマイラか電解コンデンサあたりで良いと思います。
最初は基板を使わず空中配線にしようかと思っていましたが、その場合はマイクエレメントをケースにうまく固定する方法を考える必要があって逆に面倒になりそうだったのでやめました。

ケースにはタカチのSW-75Bを採用しました。既製品のハンドマイクと違って真四角なので手になじみにくいのは仕方がありません。
ポップガード(息などによるノイズを軽減する部品)として、どこかでもらった要らないエコバッグから切り取った黒い不織布を使ってみました。これはペラペラの安物なので音を過度にこもらせてしまうこともないでしょう。この布はケースとパンチングメタルの間に挟まるかたちで固定されています。パンチングメタルもポップガードとして機能しますが、今回はどちらかというと見た目を良くするために採用したものです。




製作途中の写真撮影を全くしていなかったので文字ばかりの説明になってしまいました。上は完成直後、KX3に繋いでみたときの画像。まだ免許が来ていないので電波は出せませんが、試しにパワーを出さず(一応ダミーロードも繋いで)送信音をモニターしてみたところ、正常に動作しており音質も悪くないようでした。周波数UP/DOWNスイッチも特に問題なく使えました。

8000円ほどする純正マイクの代用品が1000円以下で用意できて満足です。しかもそこに工作の楽しみまで付いてくるので実質無料のようなもの(謎計算)。
このマイクで早く交信してみたいです。

〈参考にしたページ〉
Elecraft® MH3 microphone
http://www.elecraft.com/manual/MH3%20Rev%20A.pdf

KX3 Microphone - Reverse engineering
http://reflector.sota.org.uk/t/kx3-microphone-reverse-engineering/10429

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