まずは下の回路図をご覧ください。
+5Vと-5Vの3端子レギュレータをプッシュプル構成にしてGND端子に音声信号を与え、出力端子でスピーカーを駆動するという異常なオーディオアンプです。
DC的には下図のような状態になっています。
この回路を実際に組んでスピーカーを鳴らしてみました。
プッシュプル接続した3端子レギュレータに音声信号を入れてスピーカーを鳴らしてみた(動画内の回路図見えるかな?) pic.twitter.com/eO5Vd1SgXk
— JO4EFC/1 (@jo4efc) May 7, 2020
高音質とは言い難いですが案外普通に鳴っていますね。
オシロスコープで無負荷時の出力波形を見たところ、少なくとも上は20kHzまではフラットな周波数特性が得られているようです。
1 kHz
20 kHz
このアンプは入力インピーダンスが低いので、入力カップリングコンデンサの容量不足で低域は少し落ちているかもしれません(測定は忘れた)。
レギュレータ自身の出力インピーダンスは内部の負帰還によりゼロと見なせますが、アンプ全体では出力からの負帰還がかかっていないので、出力インピーダンスはレギュレータの出力についている4.7Ωの抵抗×2を並列にした値(=2.35Ω)に近くなっていると思われます。
出力の0.1μFを取り除くと高周波で盛大に発振してしまいました。
オーディオアンプとしての実用性はさておき、ちょっとおもしろいネタ回路の紹介でした。
音声信号を入れなければレールスプリッタとして使えるかもしれません。
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