オーディオにおける音質劣化要因のひとつとしてボリューム(可変抵抗)があります。
音量調節に安いボリュームを使ったら、どうもかすれたような音になるのを実感したことがあります。さらに多連ボリュームは精度が良くないものが多く、チャンネルごとの音量差が気になることも…
ということで可変抵抗は使わず、固定抵抗を切りかえるタイプのアッテネータを作ったので紹介します。
まず接点数が多いロータリースイッチが必要になりますが、これが結構高いのです。4回路23ステップのロータリースイッチが欲しかったのですが、秋葉原の店で日本メーカーのものを買うと5000円以上かかります。もっと安くあげる方法は無いものか…
Aliexpressにありました。
4回路24ステップのショーティング接点で2000円、送料無料。
これを今年の1月6日に注文したら1月15日に到着しました。
その時のツイート↓
その時のツイート↓
Aliで買った強そうなロータリースイッチ届いた pic.twitter.com/h2JfHGsdPA— JO4EFC/1 (@jo4efc) January 15, 2018
4回路スイッチですから、常に音声信号が抵抗2本だけを通るような2連アッテネータ(いわゆるL-pad式)を作ることもできます。しかし今回はバランス伝送対応のため4連アッテネータにしたいので、大量に直列接続した抵抗を切り替える方式にしました。
さてスイッチに抵抗をたくさん取り付けていくわけですが、 普通のアキシャルリード抵抗は大きすぎるのでゴチャゴチャになってしまいます。2012サイズのチップ抵抗をスイッチの足に直付けすることにしました。
抵抗値は以下のようにしてみました。合計約10kΩです。
100Ωと1kΩは秋月電子で売られている進工業のRG2012、上の表中12番の270Ωはマルツで買ったLinkmanのLMFQ(スイッチの足間隔が広い箇所で、チップ抵抗が使えなかった)、それ以外はRSオンラインで買ったTE ConnectivityのCPFシリーズを使いました。
RSオンラインでは同じシリーズの抵抗でも抵抗値によって価格が違ったので、できるだけ安いものだけ使ってAカーブに近いものが作れるように定数を決めました。
こうして買い集めた92個の抵抗をはんだ付けしてできたのがコチラ。
リード抵抗を使うより信号経路が短いですし、見た目もスマートにできるのでオススメです。スイッチと抵抗を合わせて4000円程度でできました。
実はプリアンプは既に大方完成しており、このアッテネータも全く問題なく動作しています。プリアンプ本体についてはまた今度書こうと思います。
続きはこちら。
オーディオ用プリアンプの製作 (2) 安定化電源回路
0 件のコメント:
コメントを投稿