2018年3月31日土曜日

オーディオ用プリアンプの製作 (3) アンプ回路

ボリューム電源ができたところで、肝心のアンプ回路です。



最初は教科書的なディスクリートアンプを考えていたのですが…

こういうアンプは既に作ったことがあり、同じようなことを繰り返すのはちょっと芸がない気がしたので一旦保留。

かわりに電流帰還アンプを採用することにしました。
といっても、ディスクリートではなく手抜きでICを使います。

AD812という2回路の電流帰還オペアンプです。オーディオ用ではありません。
オペアンプと言っても普通の電圧帰還タイプとは似て非なるものであり、基本的に差し替えはできないと考えた方が良いでしょう。データシートをよく読んでから使わないとおかしなことになるかもしれません。オペアンプとしてはかなり高速・広帯域しかも高価格なので工作には気を使います。
このICを1chごとに1個使い、バランス構成のアンプとします。ゲインは1倍(バッファ)です。上流のDACの出力が2.2Vrms, 下流のパワーアンプのゲインが29dBもあるので、プリアンプでゲインを稼ぐ必要は全くありません。むしろパワーアンプのゲインが大きすぎるだろうと思いますが、これはまた別の話…


突然ですが基板ができました。前回の記事で紹介したディスクリートレギュレータをオペアンプの近くに配置してあります。レギュレータ部とオペアンプ以外は全てチップ部品を使っているので基板のオモテ面がすっきりしていますね。チップ抵抗は薄膜、コンデンサはPMLCAPで揃えました。
また、入出力は全てXHコネクタで繋ぐこととして、基板の取り外しが簡単にできるようにしています。これでメンテナンス性が向上するのはもちろん、アンプの筐体はそのままで基板だけ別のもの(例えばこの記事の最初で紹介したディスクリートアンプ)に取りかえて遊ぶこともできます。

メインの基板ができたので、残りはケース加工や配線などがメインになってきます。
次回の記事で完成まで書けるでしょうか?

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